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卒制展に思うこと

先日、近くの某芸短大の卒業制作展を観にいきました。


その大学では、通常の絵画制作というより、現在の職種に直接つながるようなグラフィックデザイン、アニメーション制作から、漫画、キャラクター原論、声優コースや舞台芸術に関する学科が設置されています。


賞を貰った作品と、それ以外の作品と、別の場所で展開されていたのですが、受賞作たちにはやはり作者の熱量と言いますか、パワーを感じました。

プラス、作者の持てる技量の最大限で表現されたものなのでしょう、結果として受賞されたのは、納得のいく作品ばかりでした。


展開の仕方や空間の雰囲気、空気の違いというものもあるのでしょうが、立ち止まってじっくり観たい、見入ってしまう、といった力がありましたね。



それとは別に、そういった職種っぽい一般の方々が学生さんとお話されている様子もちらほらと見受けられ、こういった場も、就職と言いますか、お仕事をいただくことにつながるチャンスなのだなあ、とも感じました。


通常の展示場でも、作者の想いがたくさん詰まっていることが伝わる作品、迷いが感じられる作品、そして、“ああ、これは出せばいいやって感覚でつくったものなんだろうな”とわかってしまうようなものもありました。


作品は正直ですね。

その時の作者の心情なども反映されているように感じます。


総じて、これらの作品は(ほぼ)20才そこそこの学生たちが時間をかけてじっくり制作していった成果だけあって、かたちは違えどそれぞれに何か感じるものはありました。

その場にいるだけで、胸がいっぱいで、涙が出そうにもなりました(大袈裟かもしれませんが)。


作品群に圧倒されたのかもしれません。


いい刺激をもらいました。


自身の活動、作品を振り返ってみても、制作当時のことが蘇ってきますが、その時の状況は当人しか知り得ないことです。

ですが、作品に染み付く、と言いますか、奥から滲み出る思いや感覚は、作品を受けとる側にも感じられることでしょう。


受け取り手に、共感、欲を言うと好意を持って受け入れてもらえるような、そんな作品を作っていけるような活動を続けていきたい、とあらためて沁みたひとときでした。


こんな機会がもっと欲しいですね……


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